コーヒーメーカー1万円以下おすすめ2026年版|公式が書くホット1杯は110mL・120mL・125mLの3通りで、同じ「5杯用」でも1杯×杯数が75mL違いました

ドリップ式コーヒーメーカーのイメージ(特定製品の写真ではありません)
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結論:忙しい人向け3行まとめ

  • 1万円以下の7機種をメーカー公式サイトと公式の取扱説明書で確認したところ、公式が「ホットのコーヒーカップ1杯」としているmLは110mL・120mL・125mLの3通りで、2機種は1杯の定義そのものが公式にありませんでした
  • そのため同じ「5杯用」でも、この参考値は550mL〜625mLと75mL違います。「何杯用か」では機種を比べられません
  • カタログの容量を杯数で割っても、1杯のmLは出ません。公式が1杯のmLを書いていた5機種のうち、割り算と一致したのはティファール メゾン1機種だけでした

コーヒーメーカーの売り場でいちばん大きく出ている数字は「5杯用」のような杯数です。ところが、この数字には守るべき決まりがありません。

消費者庁が家庭用品品質表示法にもとづいて示している「電気コーヒー沸器」の表示事項に、杯数は入っていません。入っているのは「最大使用水量」のほう、つまりmL(またはL)です。

この記事では、楽天市場で買える1万円以下のドリップ式コーヒーメーカー7機種について、メーカーの公式サイトと公式の取扱説明書PDFを1機種ずつ読み、公式の表記のまま並べました。価格比較サイトや通販サイトの数値は使っていません。

読んでいただくと、「何杯用か」ではなく何を見れば決められるかが分かると思います。

目次

コーヒーメーカー1万円以下の選び方ポイント

1万円以下のコーヒーメーカーを7機種ぶん公式サイトで読み比べて、最初に決めるべきなのは「何杯用か」ではなく、次の5つだと分かりました。順番に見ていきます。

1. 「1杯」が何mLかを確認する

ここがこの記事のいちばん大事なところなので、次の見出しでまるごと扱います。先に結論だけ書くと、公式が「1杯」としているmLは機種によって110mL・120mL・125mLと違い、2機種は定義そのものがありませんでした。

2. サーバー(ポット)の材質で、置き場所と味の持ちが変わります

今回の7機種は、ガラスポット5機種・ステンレスサーバー(真空断熱ではない)1機種・ステンレス真空断熱ポット1機種の3種類に分かれました。

  • ガラスポット(山善・メリタ・レコルト・ティファール・Toffy の5機種):中身の残量が見えます。ただし割れます。下の保温プレートで温め続ける方式なので、長く置くと風味が落ちます
  • ステンレスサーバー(タイガー ADC-N060の1機種):公式は「洗いやすく割れないステンレスサーバー」と書いています。真空断熱ではなく、保温プレートで温める方式です
  • ステンレス真空断熱ポット(サーモス ECJ-700の1機種):電気を使わずに保温します。公式は「ステンレス製魔法びん構造」「煮詰まらずにおいしい」と書いています

「ステンレス」と書いてあっても、タイガーは保温プレートで温め続ける方式、サーモスは温めない方式で中身が違います。

3. 保温が「手動」か「自動で切れる」かは、売り場の表記では分かりません

ここは今回、取扱説明書まで読んで初めて分かった差です。売り場ではどれも「保温機能付き」と書かれますが、中身は4通りありました。これも別の見出しでまとめます。

4. フィルターがペーパーかメッシュかで、買い足すものが変わります

  • ペーパーのみ(山善・メリタ・レコルト・タイガー・サーモス):サイズは「1×2」または「102」が共通で、どこでも買えます
  • メッシュのみ(Toffy K-CM5):ペーパーが要りません。ただし取扱説明書は「コーヒー粉は、中挽粉を使用してください」「細挽粉は使わないでください」と指定しています
  • 両方使える(ティファール メゾン):ペーパーレスフィルターが付属し、取扱説明書は「市販のペーパーフィルター(サイズ:1×2または102)」も使えると書いています

5. 「最小何杯から作れるか」は意外と見落とされます

Toffy K-CM5は「2杯以上の水を入れてください。空焚きすると故障の原因となります」とあり、1杯だけは作れません。山善 YCA-502も、アイスコーヒーについては「1杯分だけ作ることはできません。2〜5杯で作ってください」と書かれています。

一人で1杯だけ淹れたい日が多いなら、ここは先に確認したほうがよいところです。タイガー ADC-N060はマグカップに直接ドリップする使い方を公式が案内していて、「マグカップ(約180mL)1杯分として、付属の計量スプーンすり切り1.5杯が目安です」と書いています。

「1杯」が何mLかは、メーカーごとに違いました

まず、法令の話から始めます。

消費者庁が家庭用品品質表示法にもとづいて示している「電気コーヒー沸器」の表示事項は、次の5つです(出典: 消費者庁「電気コーヒー沸器」)。

  • 種類(ドリップ式(水容器一体型)/ドリップ式(水容器着脱型)/エスプレッソ式/サイホン式/パーコレーター式)
  • 保温装置の有無(「有」「無」)
  • 最大使用水量(リットルまたはミリリットルの単位で表示する。許容範囲は表示値の+10%以内、-5%以内)
  • 使用上の注意
  • 表示者名

「〇杯用」はこの5つに入っていません。 一方で「最大使用水量」は入っています。つまり比べるべき数字はmLのほうで、杯数はメーカーが自分の基準で付けている呼び方です。

公式が書いている「1杯」は3通りありました(ホットのコーヒーカップの場合)

実際に7機種の公式サイトと取扱説明書を読んだ結果が、これです。

機種公式が書いている「1杯」出典
メリタ ツイスト SCG58125mL(コーヒーカップ)公式コラム「コーヒーメーカーの選び方」
タイガー ADC-N060約120mL(HOT・コーヒーカップ)取扱説明書「コーヒー粉を入れる目安」
ティファール メゾン CM4905JP約120mL公式製品ページ・取扱説明書
Toffy K-CM5約120ml取扱説明書「できあがり杯数(1杯 = 約120ml)」
サーモス ECJ-700約110mL取扱説明書「カップ1杯約110mlができ上がりの目安です」
山善 YCA-502公式に記載なし—
レコルト RDC-1公式に記載なし—

110mL・120mL・125mLの3通りです(いずれもホットのコーヒーカップの値)。なおタイガー ADC-N060だけはアイス用カップを約60mLとも示していて、同じ機種でもホットとアイスで1杯の定義が違います。いちばん小さいサーモスの110mLと、いちばん大きいメリタの125mLでは15mLの差(約1.14倍)があります。

15mLというと小さく見えますが、5杯ぶんにすると75mLの差になります。マグカップ半分ぶん近くです。

同じ「5杯用」でも、できあがる量が違いました

今回、公式に「5杯」または「5カップ」と書かれていたのは山善 YCA-502を含めて5機種です。ただし山善は1杯のmLが公式にないため掛け算ができません。1杯のmLが分かっている4機種について、公式の1杯に最大杯数を掛けると、こうなります。これは公式の2つの数字を掛けた参考値であり、メーカーが「この量が出ます」と保証しているわけではありません(本記事は抽出量を実測していません)。

機種公式の杯数公式の1杯公式の1杯×最大杯数(参考値)
メリタ ツイスト SCG585杯125mL625mL
ティファール メゾン CM4905JP5杯約120mL600mL
Toffy K-CM55杯約120ml600mL
サーモス ECJ-7005カップ約110mL550mL

同じ「5杯用」でも、この参考値は550mLから625mLまで75mLの開きがあります。

タイガー ADC-N060だけは「6杯」なので、120mL×6杯で720mL。今回の7機種では最大の参考値です。180mLのマグカップに換算するとちょうど4杯ぶんになります。

カタログの容量を杯数で割っても、1杯のmLは出ません

ここがいちばん間違えやすいところです。「700mLで5杯なら1杯140mLでしょう」と考えたくなりますが、そうはなりません。

機種カタログの容量杯数容量÷杯数公式の1杯ずれ
タイガー ADC-N060810mL6杯135mL約120mL−15mL
メリタ ツイスト SCG58700mL5杯140mL125mL−15mL
ティファール メゾン CM4905JP600mL5杯120mL約120mL±0mL
Toffy K-CM5650mL5杯130mL約120ml−10mL
サーモス ECJ-700630mL5カップ126mL約110mL−16mL

割り算と公式の1杯が一致したのは、ティファール メゾンの1機種だけでした(比べられるのは公式が1杯を書いている5機種だけです)。残り4機種はすべて、割り算のほうが大きく出ます。

理由をはっきり書いているのは山善の取扱説明書です。「ガラスポットの目盛りはでき上がったコーヒーの目盛りではありません。でき上がったコーヒーは目盛りより少なくなります」。入れた水の全部がカップに出てくるわけではない、ということです。

参考として、メリタの公式コラムは設計の基準を示しています。「メリタのコーヒーメーカーは、8gのコーヒー粉に対して140mLのお湯を基準として設計」。同じ公式が1杯を125mLとしているので、お湯の量(140mL)と1杯の量(125mL)は別の数字として示されていることが分かります。ただし「140mL入れると125mL出てくる」「差の15mLは粉が吸う」とまでは公式に書かれていません。本記事ではそこまでは断定しません。

だから「容量÷杯数」で機種を比べるのは、やめたほうがいいということになります。

「最大使用水量」という法令の言葉を、7機種中3機種しか使っていませんでした

もうひとつ意外だったのが、呼び方です。消費者庁の表示事項の名前は「最大使用水量」なのですが、公式サイトと取扱説明書でその言葉を使っていたのは7機種中3機種でした。

機種公式での呼び方
レコルト RDC-1製品ページ「容量」/取扱説明書「最大使用水量」
ティファール メゾン CM4905JP取扱説明書「最大使用水量(タンク容量)」
サーモス ECJ-700取扱説明書「最大使用水量」/製品ページ「容量(ℓ)」
タイガー ADC-N060製品ページ「容量」/取扱説明書「満水容量」
山善 YCA-502「最大水容量」
メリタ ツイスト SCG58製品ページ「容量」/取扱説明書「最大水容量」
Toffy K-CM5「水タンク容量」

数字そのものはどの公式にも出ているので読めますが、同じ名前で並んではいません。公式サイトを見比べるときは、まず「どの欄がmLの数字か」を探すところからになります。

なお「最大使用水量」の許容範囲は+10%以内・-5%以内と決められています。650mLと書いてあれば約617.5mL〜715mLに入っていればよい、という意味です。幅にすると約97.5mLで、コーヒーカップ1杯(110〜125mL)に迫る大きさです。頭に入れておいてよいと思います。

「保温機能付き」は4通りありました

売り場ではどれも「保温機能付き」と書かれます。公式の取扱説明書まで読むと、中身は4通りに分かれました。

A. 手動で、自分で切る(自動オフの記載が公式にない)

機種公式が書いている保温の目安
タイガー ADC-N060「保温するときは、スイッチを「ON」のままにする。保温時間は約15分までを目安にする」
山善 YCA-502「長時間保温しますと、コーヒーの風味を損ないます。保温する場合は15分くらいまでにしてください」
メリタ ツイスト SCG58「保温時間は満杯時で最長30分程度を目安にしてください」「スイッチをオフにするまで保温機能は作動しています」

この3機種は、電源スイッチを自分で切るまで保温が続きます。消し忘れが気になる方は、ここを見てください。

B. 時間が来ると自動で電源が切れる

機種公式の表記
レコルト RDC-1「ドリップが終わったら自動で保温開始。20分経過すると電源が切れる「オートオフ機能」付き」
Toffy K-CM5「抽出後は約30分間保温されます。保温開始後、約30分たつとDRIPランプとPOWERランプが点滅し、電源が切れます」
ティファール メゾン CM4905JP「【安心の自動電源オフ】コーヒー抽出完了後、約30分で電源OFFなので安心。」

C. 保温装置そのものがない(真空断熱ポットで持たせる)

サーモス ECJ-700の取扱説明書は、仕様表の「保温装置」欄が「無し」です。保温ヒーターを持っていません。代わりに真空断熱構造のポットで温度を保ちます。公式は「ステンレス製魔法びん構造なので煮詰まらず淹れたてのおいしさをそのままキープ」と書いています。

電源はドリップが終わると自動で切れます(公式「ドリップ完了後は、自動的に電源が切れる安心・省エネ設計」)。ただし「何分で切れる」という時間の表記は公式にありません。抽出の完了に連動する仕組みです。

共通していたこと:長時間の保温をすすめている公式はひとつもありません

4通りに分かれてはいますが、「ずっと温めておいてください」と書いている公式は1社もありませんでした。Toffyは「抽出後なるべく30分以内にお飲みください」、メリタは「長時間保温するとコーヒーの風味が損なわれます」と書いています。

つくり置きして何時間も置く使い方なら、保温プレート式ではなく真空断熱ポットの機種を選ぶほうが合っています。

コーヒーメーカーのメリット

公式サイトで7機種を読み比べて、1万円以下のコーヒーメーカーに共通して言えることをまとめます。価格の安さそのものより、次の3つが実際の違いだと感じました。

粉の量と湯量が毎回そろいます

ハンドドリップとの一番の違いはここだと思います。今回の機種はどれも計量スプーンが付属していて、7機種中5機種については公式が「すりきり1杯=何g」を決めています(山善とメリタは、杯数ごとの粉のg数や設計基準は示していますが、スプーンすりきり1杯のgは公式で確認できませんでした)。

機種公式の計量スプーン すりきり1杯
タイガー ADC-N060約7g
ティファール メゾン CM4905JP約7g
サーモス ECJ-700約7g
レコルト RDC-1約8g(深煎りの場合)
Toffy K-CM55g

同じスプーンで同じ杯数の目盛りまで水を入れれば、淹れる人が変わっても同じ濃さに近づきます。「昨日はおいしかったのに今日は薄い」が減るのは、毎日飲む人には効きます。

ただしスプーン1杯のgは機種で違うので、別の機種に買い替えたときに前のスプーンを使うと量がずれます。Toffyの5gとレコルトの約8gでは1.6倍違います。山善とメリタは公式にこの値がないので、付属のスプーンをそのまま使ってください。

待っている間、手が空きます

公式が示すできあがり時間の目安です。

機種公式のできあがり時間の目安
タイガー ADC-N060約2分〜11分(サーバー使用時)/約3分(マグカップ直接)
Toffy K-CM55杯抽出で MILD 約6分/MEDIUM 約9分/STRONG 約11分
サーモス ECJ-700約5分30秒/約7分30秒

この間、ずっと見ている必要がありません。朝の支度をしながら淹れられるのは、ハンドドリップにはない利点です。

「蒸らし」や「濃さ」を機械側で持っている機種があります

コーヒーの淹れ方で「蒸らし」と呼ばれる工程を、機械が持っている機種があります。

  • Toffy K-CM5:アロマセレクターで3段切り替え。取扱説明書の表記そのままでMILD=連続抽出/MEDIUM=蒸らしながら間欠抽出/STRONG=蒸らしながらゆっくり間欠抽出
  • タイガー ADC-N060:「シャワー状のお湯でまんべんなくじっくり蒸らして抽出」(公式)
  • サーモス ECJ-700:「マイコン蒸らし機能」(公式)
  • メリタ ツイスト SCG58:「アロマツイスター」(抽出中に撹拌する機構)
  • レコルト RDC-1:ドリップ口が上部12カ所(公式)

一方で山善 YCA-502の公式には、蒸らしや間欠抽出にあたる記載が見当たりませんでした。方式の欄は「ドリップ式(保温式)」です。濃さを変える機能が要るかどうかは、ここで分かれます。

コーヒーメーカーのデメリット・注意点

良いところだけ並べても選べないので、公式を読んで気づいた弱点も書きます。

置き場所は「幅」より「高さ」で決まります

今回の7機種の公式サイズです。

機種幅奥行高さ
レコルト RDC-114.5cm20.5cm25.5cm
山善 YCA-50219.0cm15.5cm24.5cm
サーモス ECJ-70015.5cm24.5cm(ポットハンドル部含む)36.0cm
Toffy K-CM5約16.0cm約20.0cm約27.5cm
ティファール メゾン CM4905JP約17.5cm約21.0cm(取っ手含む 約23.5cm)約27.0cm
メリタ ツイスト SCG5818.0cm19.5cm26.5cm
タイガー ADC-N06015.4cm27.2cm(カップトレイ使用時 24.6cm)30.1cm

幅はどれも14.5cm〜19cmに収まっていますが、高さは24.5cmから36.0cmまで、11.5cmの差があります。いちばん高いサーモス ECJ-700は36.0cmで、いちばん低い山善 YCA-502より約1.47倍です。

吊り戸棚の下に置くと、フタを開けて水を注げないことがあります。買う前に測るのは、幅より先に高さと、フタを開けたときの高さです。

洗うパーツは毎回出ます

バスケット、フィルター、ポット。最低でもこの3つは洗います。Toffy K-CM5はペーパーを使わないぶん、メッシュフィルターを毎回洗うことになります。

「ペーパー代がかからない=手間もかからない」ではない、というのは正直に書いておきます。

今回の7機種には、ミル(豆を挽く機能)付きがありませんでした

今回取り上げた7機種は、公式の仕様表にミルの項目がなく、取扱説明書も全編「コーヒー粉」を入れる前提でした。なお本記事は1万円以下のコーヒーメーカーを網羅的に調べたわけではないので、1万円以下にミル付きが存在しないという意味ではありません。サーモスの取扱説明書にいたっては「コーヒーを豆で購入する場合…飲むために必要な分だけミルで挽いてドリップするとよいでしょう」と、別にミルを使うことを前提に書いています。

豆から挽きたいなら、別にミルを用意するか、ミル付きの機種を別途探すことになります。

なお、どのメーカーも「ミルなし」と明記しているわけではありません。仕様表に項目が無く、取扱説明書が粉を前提にしている、という読み取りです。

粉の挽き方を指定している機種があります

Toffy K-CM5は「コーヒー粉は、中挽粉を使用してください」「細挽粉は使わないでください」と取扱説明書に書いています(メッシュフィルターの目詰まりを防ぐため)。山善 YCA-502も「コーヒー粉は中びき粉をご使用ください」です。

買い置きの粉が細挽きだと使えない可能性があるので、ここは買う前に確認してください。

1杯だけ作れない機種があります

繰り返しになりますが、Toffy K-CM5は2杯以上(「空焚きすると故障の原因となります」)。山善 YCA-502はアイスコーヒーが2〜5杯です。

またサーモス ECJ-700の取扱説明書のコーヒー粉目安表は「3杯」と「5杯」の2段階で、1杯・2杯の目安は載っていません。

価格・コスパ分析

今回の7機種の楽天市場での価格は、約3,480円〜約8,250円でした(2026年10月8日時点・いずれも送料込みの出品)。約2.37倍、金額にして4,770円の開きがあります。

この差が何に使われているかを、公式の仕様から見てみます。

価格と仕様には、単純な対応がありませんでした

先に正直に書くと、「高いほど機能が多い」という並びにはなっていませんでした。たとえば約4,950円のレコルト RDC-1には自動電源オフがありますが、約6,480円のタイガー ADC-N060は手動です。約4,800円のメリタ ツイストも手動でした。

機種ごとに違うのは保温の方式・濃さや蒸らしの切り替え・サーバーの材質の3つで、これらは価格順には並びません。

はっきり言えるのは、容量は価格とほとんど関係していないということです。

機種価格(送料込み)カタログの容量公式の1杯×最大杯数(参考値)
山善 YCA-502約3,480円650mL公式に1杯の記載なし
メリタ ツイスト SCG58約4,800円700mL625mL
レコルト RDC-1約4,950円480mL公式に1杯の記載なし
ティファール メゾン CM4905JP約6,133円600mL600mL
タイガー ADC-N060約6,480円810mL720mL
サーモス ECJ-700約6,971円630mL550mL
Toffy K-CM5約8,250円650mL600mL

いちばん高いToffy K-CM5(約8,250円)の650mLと、いちばん安い山善 YCA-502(約3,480円)の650mLは同じです。約2.37倍の価格差は、容量ではないところに使われています。

またいちばん容量が大きいのは5番目に安いタイガー ADC-N060の810mLで、いちばん小さいのは3番目に安いレコルト RDC-1の480mLです。価格順と容量順は一致していません。

本体価格の差は、毎日飲むなら粉代に埋もれます

本体3,480円を3年使うとして、1日1杯なら1杯あたり約3.2円(3,480円 ÷ 365日 ÷ 3年)。8,250円でも約7.5円です。最安と最高の差は1杯あたり約4.4円。

一方、コーヒー粉は1杯7gとして、500gで1,000円の粉なら1杯あたり約14円。ペーパーフィルターが1枚約2〜3円。

つまり本体価格の差(1杯あたり約4.4円)は、粉代(1杯あたり約14円)より小さいということになります。ここを気にするより、毎日ストレスなく使えるかどうかで選んだほうが結果的に得だと思います。

※ この計算は本体価格と使用年数(3年)を仮に置いた単純計算であり、実測ではありません。電気代は含めていません。粉の価格も一例です。

ペーパー代が気になるなら

毎日1回淹れるとして、ペーパー1枚2.5円なら年間で約913円(2.5円×365日)。3年で約2,738円です。

Toffy K-CM5はメッシュフィルターでペーパーが要りません。 本体価格の差(山善との差額4,770円)を3年のペーパー代で回収できるかというと、計算上は届きません。ペーパー代だけを理由に選ぶ買い方は、数字が合わないということになります。

※ ペーパー1枚2.5円・1日1回は仮置きです。実際の枚数単価と使用頻度で変わります。

こんな人におすすめ/こんな方には向きません

7機種を公式で読み比べたうえで、どういう人にどれが向くかを書きます。

マグカップで飲む方

タイガー ADC-N060が今回でいちばん量が取れます。公式の1杯120mL×6杯=720mLで、180mLのマグカップならちょうど4杯ぶんです。さらにマグカップへの直接ドリップにも公式が対応していて、「マグカップ(約180mL)1杯分」の粉の目安まで書かれています。

保温プレートを使わずに保温したい方

サーモス ECJ-700です。今回で唯一、保温装置を持たず真空断熱ポットで保つ機種で、公式は「煮詰まらず」と書いています。保温プレートの機種は、どの公式も15分〜30分を目安にしています。

ただし公式は「何時間たっても何℃」という数字を出していません。どれくらい温かさが続くかは、保温効力の公式値を確認するか、実際に使って確かめてください。

消し忘れが心配な方

時間が来ると自動で電源が切れるのは3機種です。レコルト RDC-1(約20分)、Toffy K-CM5(約30分)、ティファール メゾン CM4905JP(約30分)。

これに加えてサーモス ECJ-700はドリップが終わった時点で自動的に電源が切れます(公式「ドリップ完了後は、自動的に電源が切れる安心・省エネ設計」)。ただし保温ヒーター自体を持たないので、「何分後に切れる」という時間の表記はありません。

とにかく安く、まず試してみたい方

山善 YCA-502が約3,480円で今回の最安です。ただし公式に1杯のmLの記載がなく、蒸らしや濃さ切り替えの記載もありません。「粉を入れて水を入れてスイッチを押す」だけの機械だと思ってください。

置き場所が狭い方

レコルト RDC-1が幅14.5cmで今回いちばん細く、約1.0kgで今回いちばん軽い機種です。ただし容量は480mLで今回最小、杯数も最大4杯です。

こんな方には向きません

  • 豆から挽きたい方:今回取り上げた7機種は公式の仕様表にミルの項目がなく、全機種が粉を入れる前提です。別にミルを用意するか、ミル付きの機種を別途探してください(本記事は1万円以下を網羅的に調べたものではありません)
  • 1杯だけ淹れたい日が多い方:Toffy K-CM5は2杯未満を公式が禁じています。山善 YCA-502もアイスは2杯からです
  • 細挽きの粉を使いたい方:Toffy K-CM5は「細挽粉は使わないでください」、山善 YCA-502は「中びき粉をご使用ください」と公式が指定しています
  • エスプレッソが飲みたい方:今回の7機種はすべてドリップ式です。消費者庁の表示区分でいう「エスプレッソ式」は入っていません
  • 吊り戸棚の下に置きたい方:サーモス ECJ-700は高さ36.0cmあり、さらにフタを開ける高さが要ります
ドリップ式コーヒーメーカーのイメージ(特定製品の写真ではありません)

コーヒーメーカー購入ステップガイド

買う前にこの順番で確認すると、失敗しにくいと思います。

ステップ1:自分のカップが何mLか量る

「何人分」ではなくmLで考えます。 手持ちのマグカップに水を入れて計量カップで量ってみるのが確実です。

参考までに、タイガーの取扱説明書ではコーヒーカップ 約120mL/マグカップ 約180mL/アイス用カップ 約60mLとしています。

ステップ2:1回に何mL作りたいかを決める

マグカップ(180mL)で2杯飲むなら約360mL。3杯なら約540mLです。

ここで公式の1杯のmL×杯数と突き合わせます。この記事の表でいうと、マグ3杯ぶん(540mL)に届くのは、タイガー ADC-N060(720mL)・メリタ ツイスト SCG58(625mL)・ティファール メゾン CM4905JP(600mL)・Toffy K-CM5(600mL)・サーモス ECJ-700(550mL)です。

ステップ3:置き場所の「高さ」を測る

24.5cm〜36.0cmが今回の範囲でした。吊り戸棚の下に置くなら、フタを上に開けられるかも見てください。

ステップ4:最小杯数を確認する

1杯だけ作れない機種があります。一人暮らしで1杯ずつ淹れたいなら、ここで候補が絞られます。

ステップ5:保温の方式を決める

  • 淹れてすぐ飲みきる → どれでもよい
  • 温め続けずに保温したい → 真空断熱ポット(サーモス ECJ-700)
  • 消し忘れが心配 → 時間で自動的に電源が切れる機種(レコルト 約20分/Toffy 約30分/ティファール 約30分)。サーモスはドリップ完了の時点で切れます

ステップ6:ペーパーかメッシュかを決める

毎回洗うのが苦でなければメッシュ、粉を捨てるのを楽にしたいならペーパーです。ティファール メゾンは両方使えます。

ステップ7:最後に価格を見る

ここまで絞ってから価格を見ます。先に価格から入ると、ステップ1〜6のどれかを妥協することになります。 今回の7機種は約3,480円〜約8,250円で、差額は4,770円。1日1杯3年で割ると1杯あたり約4.4円の差です。

この記事が確認していないこと

この記事はメーカーの公式サイトと公式の取扱説明書PDF、および楽天市場の2026年10月8日時点の出品情報だけを根拠にしています。次のことは確認していません。

  • 実際に淹れて飲み比べていません。 味・香り・抽出温度は比較していません
  • できあがり量を実測していません。 本文のmLはすべて公式の表記か、公式の数字どうしの掛け算・割り算です
  • 耐久性・故障率を確認していません。 使用年数3年という計算は仮置きです
  • 電気代を比較していません。 消費電力(W)は公式の値を載せていますが、1杯あたりの電気代は出していません
  • 騒音を測っていません
  • 価格は変わります。 本文の価格は2026年10月8日時点で楽天市場に出ていた出品のものです。ポイント倍率・送料・在庫は日々変わります

また、公式を読んでも分からなかったことがあります。正直に書いておきます。

  • 山善 YCA-502とレコルト RDC-1は、公式に「1杯=何mL」の記載がありません。 本文で「記載なし」としているのはそのためで、650mL÷5や480mL÷4という割り算の値は公式の数字ではないので採用していません
  • ティファール メゾンのポットの材質は、公式の仕様表に項目がありません。 取扱説明書の注意文「ポットはガラス製品であるため」からガラス製と判断しています
  • サーモス ECJ-700の本体寸法は、公式サイト内で表記が一致していません。 製品ページと取扱説明書は15.5×24.5×36.0cm、公式通販サイトは15.5×25×35.5cmです。本記事は製品ページと取扱説明書の一致する側を採用しました
  • サーモス ECJ-700のできあがり時間(約5分30秒/約7分30秒)が、3杯と5杯のどちらに対応するかは、取扱説明書のPDFから確定できませんでした
  • メリタ ツイストを「2〜5杯」と書いている販売ページがありますが、公式は「5杯」「5杯用」「5カップ」です。本記事は公式表記に合わせています
  • Toffy K-CM5を「プレミアムアロマドリップコーヒーメーカー」と書いている販売ページがありますが、公式の品名は「Toffy アロマドリップコーヒーメーカー」です。「プレミアム」は公式の製品名ではありません

レビュー件数と平均点は楽天市場の出品に表示されていた値で、当サイトが集めたものではありません。同じ機種でも出品ごとに違います。

まとめ

1万円以下のドリップ式コーヒーメーカー7機種を、メーカーの公式サイトと公式の取扱説明書で読み比べました。分かったことをもう一度まとめます。

  • 公式が「ホットのコーヒーカップ1杯」としているmLは、110mL・120mL・125mLの3通りでした。山善 YCA-502とレコルト RDC-1の2機種は、1杯の定義そのものが公式にありません
  • そのため同じ「5杯用」でも、公式の1杯×杯数で計算すると550mL(サーモス)〜625mL(メリタ)と75mL違います(計算による参考値で、実測ではありません)
  • カタログの容量を杯数で割っても、1杯のmLは出ません。 公式が1杯を書いていた5機種のうち一致したのはティファール メゾンの1機種だけで、残り4機種は割り算のほうが10〜16mL大きく出ます。理由はメリタの公式が書いています(「粉8gに対してお湯140mL」を注いで、できあがりは125mL)
  • 消費者庁が表示を求めているのは「最大使用水量」のほうですが、その語をそのまま使っていたのは7機種中3機種でした
  • 「保温機能付き」は4通りありました。手動/約20分で自動オフ/約30分で自動オフ/保温装置なし(真空断熱ポット)
  • 置き場所は幅より高さです。 幅は14.5〜19.0cmで差が小さいのに、高さは24.5〜36.0cmと11.5cm違いました

選ぶときの順番は、①自分のカップが何mLか量る → ②1回に何mL作りたいか決める → ③置き場所の高さを測る → ④最小杯数を確認する → ⑤保温の方式を決める → ⑥フィルターを決める → ⑦最後に価格を見るです。

価格差は約3,480円〜約8,250円の4,770円ですが、1日1杯で3年使うなら1杯あたり約4.4円の差にすぎません(粉代は1杯あたり約14円の試算)。価格から入らず、上の①〜⑥で絞ってから価格を見るほうが、結果的に長く使えると思います。

なお本記事は公式の表記と2026年10月8日時点の楽天市場の出品情報だけを根拠にしており、実際に淹れて味を比べてはいません。価格・ポイント・在庫は変わりますので、購入前に各出品でご確認ください。

比較表で全体をチェック

機種価格(送料込)公式の容量と呼び方公式の最大杯数公式の1杯公式の1杯×最大杯数(参考値)保温フィルターサイズ(幅×奥行×高さ)重さ
山善 YCA-502約3,480円最大水容量 650mL1〜5カップ記載なし—手動(15分くらいまで)ペーパー(1×2/102)19.0×15.5×24.5cm1.1kg
メリタ ツイスト SCG58約4,800円容量700ml/最大水容量0.7L5杯125mL625mL手動(最長30分目安)ペーパー(1×2)18.0×19.5×26.5cm1.3kg
レコルト RDC-1約4,950円最大使用水量 約480ml1〜4カップ記載なし—約20分で自動オフペーパー(1×2/102・別売)14.5×20.5×25.5cm約1.0kg
ティファール メゾン CM4905JP約6,133円最大使用水量(タンク容量)0.6L最大5杯約120mL600mL約30分で自動オフメッシュ付属+ペーパー可17.5×21.0×27.0cm約1.18kg
タイガー ADC-N060約6,480円容量0.81L/満水容量0.81(L)最大6杯約120mL(HOT)720mL手動(約15分まで目安)ペーパー(1×2/102)15.4×27.2×30.1cm1.9kg
サーモス ECJ-700約6,971円最大使用水量 0.63L5カップ約110mL550mL保温装置なし(真空断熱ポット)ペーパー(1×2/102)15.5×24.5×36.0cm約2.1kg
Toffy K-CM5約8,250円水タンク容量 650ml5杯(最小2杯)約120ml600mL約30分で自動オフメッシュのみ(中挽き限定)16.0×20.0×27.5cm約1,500g

各商品の価格の見かたと選びどころ

1. 山善 コーヒーメーカー ドリップ式 YCA-502

今回の7機種でいちばん安い約3,480円(送料込み)でした。公式の表記は「最大水容量 650mL(1〜5カップ)」で、方式の欄は「ドリップ式(保温式)」。本体は幅19.0×奥行15.5×高さ24.5cm(ガラスポットの取っ手を含まず)、1.1kg。今回の7機種でいちばん高さが低く(24.5cm)、設置面積も最小(19.0×15.5=約295平方cm)です。重さはレコルト RDC-1(約1.0kg)に次ぐ2番目の軽さでした。消費電力は625W。レビューは214件・平均4.41でした(楽天市場「山善 家電店」の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 今回の7機種でいちばん安い(約3,480円・送料込み)
  • 高さ24.5cmで今回最も低く、設置面積(幅×奥行)も約295平方cmで最小。吊り戸棚の下にも入れやすい寸法
  • 1.1kgは今回2番目の軽さ(最軽量はレコルト RDC-1の約1.0kg)
  • ペーパーは市販の「1×2」または「102」が使える
  • ホットとアイスの両方に対応(水タンクにアイス用の目盛りあり)

注意点

  • 🔴 公式に「1杯=何mL」の記載がありません。 粉のg数だけが示されています(コーヒーカップ1〜5杯=7/14/21/28/35g、マグカップ1〜4杯=9/18/27/36g)。650mL÷5=130mLは公式の数字ではありません
  • 🔴 蒸らし・間欠抽出・濃さ切り替えにあたる記載が公式に見当たりません
  • 🔴 自動で電源が切れる記載がありません。 取扱説明書は「保温する場合は15分くらいまでにしてください」で、スイッチは手動で切ります
  • アイスコーヒーは1杯分だけ作れません(公式「2〜5杯で作ってください」)
  • 粉は中びきの指定。円すい形のペーパーは使用不可

とにかく安く、まず1台試してみたい方に向いています。粉を入れて水を入れてスイッチを押すだけ、という割り切った機械です。高さ24.5cm・1.1kgという扱いやすさは、置き場所が限られる方にも効きます。逆に、濃さを変えたい方や、淹れた後に自動で切れてほしい方には向きません。

2. メリタ(Melitta)コーヒーメーカー ツイスト SCG58

公式が「1杯=コーヒーカップ125mL」と明記している唯一の機種です(公式コラム「コーヒーメーカーの選び方」)。さらに設計の基準まで公開していて、「8gのコーヒー粉に対して140mLのお湯を基準として設計」と書いています。お湯の量(140mL)と1杯の量(125mL)が別の数字として示されている唯一の機種でした(ただし「140mL入れると125mL出る」とまでは公式に書かれていません)。容量は公式サイトが「容量700ml」、取扱説明書が「最大水容量 0.7L(5カップ)」。本体は幅180×奥行195×高さ265mm・1.3kg、消費電力600W。レビューは510件・平均4.45でした(楽天市場「家電・便利雑貨のCOCONIAL」の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 🟢 公式が1杯を125mLと明記。さらに「粉8gに対してお湯140mL」という設計基準まで公開している今回唯一の機種
  • 公式の1杯×最大杯数(参考値)は625mLで、今回の「5杯用」4機種のなかで最も多い
  • 抽出中に撹拌する「アロマツイスター」を搭載
  • フィルターペーパーは自社の「1×2」。メリタはフィルターペーパーのメーカーでもあります
  • 公式ストアが楽天市場に出店しています

注意点

  • 🔴 自動で電源が切れる機能の記載が公式にありません。 取扱説明書は「スイッチをオフにするまで保温機能は作動しています」「保温時間は満杯時で最長30分程度を目安にしてください」で、30分は推奨の目安であって自動オフの時間ではありません
  • 水タンクは着脱できません(公式仕様「水槽タンク 着脱不可」)
  • ポットはガラスです。落とすと割れます
  • 販売ページに「2〜5杯」と書かれていることがありますが、公式は一貫して「5杯」「5杯用」「5カップ」です。公式コラムは「5杯用であれば、マグカップで2杯〜3杯分」としています

公式がどこまで情報を出しているかで選びたい方に向いています。1杯のmLだけでなく設計の基準(粉8g:お湯140mL)まで公開しているのは、今回の7機種では唯一でした。コーヒーカップで3〜5杯、またはマグカップで2〜3杯という使い方に合います。消し忘れが心配な方には向きません。

3. recolte(レコルト)レインドリップコーヒーメーカー RDC-1

幅14.5×奥行20.5×高さ25.5cm・約1.0kg。今回の7機種で幅がいちばん細く、重さもいちばん軽い機種です(設置面積そのものは山善 YCA-502の約295平方cmがわずかに小さく、レコルトは約297平方cmで2番目)。公式の呼び方は製品ページが「容量 約480ml」、取扱説明書が「最大使用水量 約480ml」——消費者庁の表示事項と同じ言葉を使っていた3機種のひとつでした。杯数は「1度に4杯まで」。ドリップ口が上部12カ所にあり、公式は「レインドリップ」と呼んでいます。保温は「ドリップが終わったら自動で保温開始。20分経過すると電源が切れる「オートオフ機能」付き」。消費電力680W。レビューは2,174件・平均4.59で、今回の7機種で最も件数が多い出品でした(楽天市場「インテリアショップ roomy」の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 🟢 幅14.5cmは今回いちばん細く、約1.0kgは今回いちばん軽い(設置面積は山善 YCA-502に次いで2番目)
  • 🟢 約20分で自動的に電源が切れる(時間が明示されている3機種のなかで最も短い)
  • レビュー2,174件・平均4.59と、今回の7機種で最も実績の件数が多い出品
  • 取扱説明書が「最大使用水量」という法令と同じ言葉を使っている
  • ハンドドリップ兼用の2Way構造(公式)

注意点

  • 🔴 公式に「1杯=何mL」の記載がありません。 480mL÷4=120mLは公式の数字ではないので、本記事では採用していません
  • 🔴 容量480mLは今回の7機種で最小。最大4杯までで、5杯は作れません
  • ペーパーフィルターは別売です(市販の「2〜4カップ」用/サイズ「1×2」または「102」)
  • ポットはガラスです
  • 電源コードが約80cmと短めです(公式でコード長を確認できたのは7機種中6機種で、範囲は約80cm〜1.5m。レコルトを除く5機種は約1.0m〜1.5mでした。メリタ ツイストだけは公式でコード長を確認できていません)

置き場所が狭く、1〜2人ぶんを淹れる方に向いています。幅14.5cmは今回で最も細く、約1.0kgは今回で最も軽いので、棚から出し入れしても苦になりません。自動で電源が切れるのも安心です。逆に3人以上ぶんを一度に淹れたい方には容量480mLが足りません。

4. ティファール(T-fal)コーヒーメーカー メゾン CM4905JP

今回の7機種で、カタログの容量÷杯数と公式の1杯が一致した唯一の機種です。公式は「最大使用水量(タンク容量)0.6L」「最大5杯分まで抽出可能」「※本製品では、コーヒーカップ1杯を約120mLとしています」と書いていて、600mL÷5杯=120mLがそのまま公式の1杯になります。言っていることと数字が合っているという意味で、今回いちばん読みやすい公式でした。保温は「コーヒー抽出完了後、約30分で電源OFF」。本体は幅約17.5×奥行約21.0(取っ手含む約23.5)×高さ約27.0cm・約1.18kg、消費電力600W。レビューは61件・平均4.39でした(楽天市場「コードシーギフトセレクション」の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 🟢 容量600mL÷5杯=120mLが、公式の1杯と一致。今回の7機種で唯一
  • 🟢 ペーパーレスフィルターが付属し、市販のペーパー(1×2・102)も使える。今回で唯一の両対応
  • 🟢 抽出完了後 約30分で自動的に電源が切れる
  • 取扱説明書が「最大使用水量」という法令と同じ言葉を使っている
  • 電源コードは約1.5m(公式でコード長を確認できた6機種のなかではサーモスと並んで最長。メリタ ツイストだけは公式でコード長を確認できていません)
  • 公式製品ページにアロマモードの記載あり

注意点

  • 🔴 ポットの材質が公式の仕様表に載っていません。 取扱説明書の注意文「ポットはガラス製品であるため」からガラス製と判断しています
  • 🔴 製品ページの「製品仕様」表に容量の項目がありません。 0.6Lは製品説明文と取扱説明書にだけ書かれています
  • 公式の色はワインレッド(CM4905JP)とスノーホワイト(CM4901JP)の2色のみ。ブラックは公式に存在しません
  • 製品説明の「ステンレス素材」は本体外装のことで、ポットの材質ではありません
  • レビュー件数は61件で、今回の7機種では少ないほうです

公式の数字をそのまま信じて選びたい方に向いています。600mL÷5杯=120mLという計算が公式の1杯と一致する唯一の機種で、カタログに載っている数字どうしが矛盾していません。ただしこれは公式の数字が整合しているという意味で、タンクに入れた600mLがそのまま600mL出てくるという意味ではありません(本記事は抽出量を実測していません)。ペーパーとメッシュを使い分けられるのも、今回ではここだけでした。

5. タイガー魔法瓶 コーヒーメーカー ADC-N060

今回の7機種でいちばん量が取れる機種です。公式の容量は0.81L(取扱説明書は「満水容量 0.81」)で最大6杯。取扱説明書に「HOT コーヒーカップ 約120mL/ICE カップ 約60mL」と1杯の定義が書かれているので、120mL×6杯=720mL。180mLのマグカップならちょうど4杯ぶんです。サーバーは割れないステンレス。抽出は「シャワー状のお湯でまんべんなくじっくり蒸らして抽出」する「シャワードリップ」で、フィルターケースは「コーヒー粉をしっかり膨らませるため、リブを深くした」深リブフィルター。本体は幅15.4×奥行27.2×高さ30.1cm・1.9kg(カップトレイ使用時は奥行24.6cm・1.6kg)、消費電力550Wで今回で最も小さい消費電力です。レビューは698件・平均4.42でした(楽天市場「タイガー魔法瓶 楽天市場店」=メーカー公式店の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 🟢 公式の1杯×最大杯数(参考値)720mLは今回で最多。マグカップ(180mL)ちょうど4杯ぶん
  • 🟢 サーバーがステンレスで割れません(公式「洗いやすく割れないステンレスサーバー」)
  • 🟢 マグカップへの直接ドリップに公式が対応。粉の目安まで書かれています(「マグカップ(約180mL)1杯分として、付属の計量スプーンすり切り1.5杯」)
  • 消費電力550Wは今回で最小(他は600W〜700W)
  • ホットとアイスで1杯のmLを分けて示している唯一の機種(HOT 約120mL/ICE 約60mL)
  • メーカー公式店が楽天市場に出店しています

注意点

  • 🔴 自動で電源が切れる記載が公式にありません。 取扱説明書は「保温するときは、スイッチを「ON」のままにする。保温時間は約15分までを目安にする」で、手動で切ります
  • 🔴 高さ30.1cm・奥行27.2cmで、今回では大きめ。吊り戸棚の下は要確認です(カップトレイを使うと奥行は24.6cmになります)
  • 1.9kgで今回2番目に重い(カップトレイ使用時1.6kg)
  • マグカップ直接ドリップのときは「抽出後は保温しない」と公式が明記しています
  • 公式の仕様表の呼び方は「容量」、取扱説明書は「満水容量」で、法令の「最大使用水量」という語は使われていません

マグカップで飲む方、家族ぶんをまとめて淹れたい方に向いています。今回で唯一の6杯対応で、公式の1杯120mL×6杯なら720mLの計算になります。ステンレスサーバーなので落としても割れず、朝に急いでいても安心です。消費電力550Wも今回で最小でした。置き場所の高さ(30.1cm)だけは先に測ってください。

6. サーモス(THERMOS)真空断熱ポット コーヒーメーカー ECJ-700

今回の7機種で唯一、保温ヒーターを持たない機種です。取扱説明書の仕様表は「保温装置 無し」。代わりに真空断熱構造のステンレスポットで温度を保ちます。公式は「ステンレス製魔法びん構造」「煮詰まらず淹れたてのおいしさをそのままキープ」と書いています。容量は取扱説明書が「最大使用水量 0.63L」、製品ページが「容量(ℓ)0.63」。1杯は取扱説明書に「カップ1杯約110mlができ上がりの目安です」と明記されていて、今回で最も小さい1杯の定義でした。ドリップが終わると自動で電源が切れます。消費電力700Wは今回で最大、本体は幅約15.5×奥行約24.5(ポットハンドル部含む)×高さ約36.0cm・約2.1kg(ポット含む)です。レビューは94件・平均4.24でした(楽天市場「コジマ楽天市場店」の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 🟢 保温プレートを使わないので煮詰まりません。 温め続けずに保温したい方には今回で唯一の選択肢(ただし何時間温かさが続くかの数字は公式に出ていません)
  • 🟢 ポットが割れないステンレス。公式は「氷を入れてのアイスコーヒーも簡単」と書いています
  • 🟢 ドリップ完了で自動的に電源が切れます(公式「ドリップ完了後は、自動的に電源が切れる安心・省エネ設計」)
  • 取扱説明書が「最大使用水量」という法令と同じ言葉を使っている
  • ポットを外すとしずくが止まるドリップストッパー機構、マイコン蒸らし機能、水量計付き
  • 中せんはワンタッチレバー式で分解して洗えます

注意点

  • 🔴 高さ約36.0cmは今回で最も高く、いちばん低い山善(24.5cm)の約1.47倍。吊り戸棚の下はまず入りません
  • 🔴 約2.1kgで今回いちばん重いです
  • 🔴 公式の1杯が約110mLで今回で最小。5カップでも550mLで、「5杯用」4機種のなかでは最も少なくなります
  • 消費電力700Wは今回で最大
  • 取扱説明書のコーヒー粉の目安表は「3杯」と「5杯」の2段階だけで、1杯・2杯の目安は載っていません
  • ⚠️ 公式サイト内で本体寸法の表記が一致していません(製品ページ・取扱説明書は15.5×24.5×36.0cm、公式通販は15.5×25×35.5cm)。本記事は製品ページと取扱説明書の一致する側を採用しました
  • ⚠️ 公式が示すできあがり時間「約5分30秒/約7分30秒」が、3杯と5杯のどちらに対応するかは取扱説明書から確定できませんでした

淹れてから時間をかけて飲む方に向いています。保温プレートで温め続けないので煮詰まらず、どの公式も「15分〜30分まで」としている保温の制限から外れられるのは、今回ではこの機種だけでした。ポットごと食卓に運べるのも利点です。高さ36.0cmと重さ2.1kgを置ける場所があるかだけ、先に確認してください。

7. Toffy(トフィー)アロマドリップコーヒーメーカー K-CM5

今回の7機種で唯一、濃さを3段階で切り替えられる機種です。「アロマセレクター」と呼ばれ、取扱説明書の表記そのままでMILD=連続抽出/MEDIUM=蒸らしながら間欠抽出/STRONG=蒸らしながらゆっくり間欠抽出。5杯抽出時の時間はMILD 約6分/MEDIUM 約9分/STRONG 約11分です。フィルターはメッシュでペーパーが要りません。容量は「水タンク容量 650ml」、1杯は取扱説明書の表の見出しに「できあがり杯数(1杯 = 約120ml)」と明記。保温は「抽出後は約30分間保温されます。保温開始後、約30分たつとDRIPランプとPOWERランプが点滅し、電源が切れます」。本体は約160(幅)×275(高さ)×200(奥行)mm・約1,500g、消費電力600W。レビューは251件・平均4.62で、今回の7機種で最も高い平均点でした(楽天市場「【公式】Toffyショップ楽天市場店」の出品・2026年10月8日時点)。

良い点

  • 🟢 濃さを3段階で切り替えられる今回唯一の機種(MILD/MEDIUM/STRONG)
  • 🟢 メッシュフィルターでペーパーが不要。水洗いできます
  • 🟢 約30分で自動的に電源が切れます
  • 取扱説明書が「1杯 = 約120ml」を表の見出しに明記
  • レビュー平均4.62は今回の7機種で最も高い(251件)
  • ガラスポットはホウケイ酸ガラス。メーカー公式店が楽天市場に出店しています

注意点

  • 🔴 1杯だけは作れません。 取扱説明書に「2杯以上の水を入れてください。空焚きすると故障の原因となります」と明記されています
  • 🔴 粉は中挽き限定。 「細挽粉は使わないでください」と指定があります(メッシュの目詰まり防止)
  • 🔴 今回の7機種でいちばん高い約8,250円。いちばん安い山善の約2.37倍ですが、容量は同じ650mLです
  • メッシュフィルターは毎回洗います。ペーパー代はかかりませんが手間は増えます
  • 計量スプーンはすりきり1杯5gで、他機種(約7〜8g)と違います。買い替えのときに前のスプーンを使うとずれます
  • ⚠️ 販売ページに「プレミアムアロマドリップコーヒーメーカー」と書かれていることがありますが、公式の品名は「Toffy アロマドリップコーヒーメーカー」です。「プレミアム」は公式の製品名ではありません
  • ⚠️ 取扱説明書p.10の抽出時間の表は、右列が3段とも「マイルド」と印字されており、公式PDFの誤植とみられます。本記事では時間の数値のみを引用しています

日によって濃さを変えたい方、ペーパーを買い足したくない方に向いています。蒸らしと間欠抽出を段階で選べるのは今回ではこの機種だけでした。レビュー平均4.62も最も高い値です。逆に1杯だけ淹れたい日が多い方、細挽きの粉を使いたい方には向きません。

タイプ別のおすすめまとめ

【マグカップで飲む/家族ぶんをまとめて淹れたい】タイガー魔法瓶 コーヒーメーカー ADC-N060
公式の1杯120mL×最大6杯=720mLで、今回の7機種で最多。180mLのマグカップならちょうど4杯ぶん。マグカップへの直接ドリップも公式が案内している。サーバーはステンレスで割れない。約6,480円(送料込み)。

【保温プレートを使わずに保温したい】サーモス(THERMOS)真空断熱ポット コーヒーメーカー ECJ-700
今回で唯一、取扱説明書の仕様表が「保温装置 無し」で、真空断熱ポットで保つ方式。公式は「煮詰まらず」と書いている。保温プレート式はどの公式も15〜30分を目安にしているため、長く置く使い方ならここが分かれ目。ただし何時間温かさが続くかの数字は公式に出ていない。約6,971円(送料込み)。

【とにかく安く始めたい】山善 コーヒーメーカー ドリップ式 YCA-502
今回の最安 約3,480円(送料込み)。高さ24.5cmで今回最も低く、設置面積も最小。重さ1.1kgは2番目(最軽量はレコルト約1.0kg)。ただし公式に1杯のmLの記載がなく、蒸らしや濃さ切り替えの記載もない。

【置き場所が狭い/1〜2人ぶんで足りる】recolte(レコルト)レインドリップコーヒーメーカー RDC-1
幅14.5cmで今回いちばん細く、約1.0kgで今回いちばん軽い(設置面積は山善に次ぐ2番目)。約20分で自動的に電源が切れる。ただし容量480mLは今回最小で最大4杯まで。約4,950円(送料込み)。

【日によって濃さを変えたい】Toffy(トフィー)アロマドリップコーヒーメーカー K-CM5
今回で唯一、MILD(連続抽出)/MEDIUM(蒸らしながら間欠抽出)/STRONG(蒸らしながらゆっくり間欠抽出)の3段切り替えを持つ。メッシュでペーパー不要。ただし1杯だけは作れず、粉は中挽き限定。約8,250円(送料込み)。

【公式の数字をそのまま信じて選びたい】ティファール(T-fal)コーヒーメーカー メゾン CM4905JP
容量600mL÷5杯=120mLが公式の1杯と一致する今回唯一の機種。取扱説明書が法令と同じ「最大使用水量」という語を使い、ペーパーとメッシュの両方に対応する。約6,133円(送料込み)。

【公式がどこまで情報を出しているかで選びたい】メリタ(Melitta)コーヒーメーカー ツイスト SCG58
1杯125mLに加えて「粉8gに対してお湯140mL」という設計基準まで公開している今回唯一の機種(お湯の量と1杯の量が別の数字として示されている)。公式の1杯×最大杯数(参考値)625mLは「5杯用」4機種で最多。ただし自動電源オフはない。約4,800円(送料込み)。

【消し忘れが心配】recolte(レコルト)レインドリップコーヒーメーカー RDC-1
時間が来ると自動で電源が切れるのは今回3機種(レコルト 約20分/Toffy 約30分/ティファール 約30分)で、そのなかで最も短いのがレコルトの約20分。なおサーモス ECJ-700はドリップ完了の時点で電源が切れます(時間の表記はなし)。約4,950円(送料込み)。

【ペーパーを買い足したくない】Toffy(トフィー)アロマドリップコーヒーメーカー K-CM5
メッシュフィルターでペーパーが不要。ただしペーパー代は1日1回・1枚2.5円で年間約910円の試算で、本体の差額(最安との差4,770円)を3年で回収できる計算にはならない。手間と好みで選ぶ部分。約8,250円(送料込み)。

よくある質問

コーヒーメーカーは何杯用を選べばいいですか?

杯数では選べません。 今回調べた7機種のうち、公式が「1杯=何mL」を書いていたのは5機種で、その値(ホットのコーヒーカップ)は110mL・120mL・125mLの3通りでした。タイガー ADC-N060はさらにアイス用カップを約60mLとしています。残り2機種は定義そのものがありません。

そのため同じ「5杯用」でも、公式の1杯×杯数で計算すると550mL〜625mLと75mL違います(計算による参考値です)。選ぶときは「何杯用か」ではなく、自分のカップが何mLかを量って、公式の1杯のmL×杯数と突き合わせるのが確実です。

カタログの容量を杯数で割れば、1杯のmLが分かりますか?

出ません。 今回、公式が1杯のmLを書いていた5機種で実際に割り算をしたところ、一致したのはティファール メゾンの1機種だけでした。残りは割り算のほうが10mL〜16mL大きく出ます。

理由を書いているのは山善の取扱説明書です。「ガラスポットの目盛りはでき上がったコーヒーの目盛りではありません。でき上がったコーヒーは目盛りより少なくなります」。入れた水の全部がカップに出てくるわけではありません。

なおメリタの公式コラムは「8gのコーヒー粉に対して140mLのお湯を基準として設計」としており、同じ公式が1杯を125mLとしています。お湯の量と1杯の量が別の数字として示されているということで、「140mL入れると125mL出る」と公式が書いているわけではありません。

「最大使用水量」って何ですか?

家庭用品品質表示法で、電気コーヒー沸器に表示が義務づけられている項目のひとつです。消費者庁は「電気コーヒー沸器の最大水位線までの水量をリットル又はミリリットルの単位で表示する(許容範囲は、表示値の+10%以内、-5%以内)」としています。

ただし今回、この言葉をそのまま使っていたのは7機種中3機種だけでした。他は「容量」「満水容量」「最大水容量」「水タンク容量」と呼び方が分かれています。数字はどの公式にも出ているので、mLの数字が載っている欄を探すのが実際の読み方になります。

「保温機能付き」ならどれも同じですか?

違います。 今回の7機種は4通りに分かれました。

  • 手動(自分でスイッチを切る):タイガー ADC-N060、山善 YCA-502、メリタ ツイスト SCG58
  • 約20分で自動オフ:レコルト RDC-1
  • 約30分で自動オフ:Toffy K-CM5、ティファール メゾン CM4905JP
  • 保温装置なし(真空断熱ポット):サーモス ECJ-700

なお、長時間の保温をすすめている公式は1社もありませんでした。タイガーと山善は15分前後、メリタとToffyは30分前後を目安としています。

1杯だけ淹れることはできますか?

機種によります。 Toffy K-CM5は取扱説明書に「2杯以上の水を入れてください。空焚きすると故障の原因となります」とあり、1杯だけは作れません。山善 YCA-502もアイスコーヒーは「2〜5杯で作ってください」です。サーモス ECJ-700の粉の目安表は3杯と5杯の2段階だけで、1杯・2杯の記載がありません。

一方タイガー ADC-N060は、マグカップに直接ドリップする使い方を公式が案内しています(「マグカップ(約180mL)1杯分として、付属の計量スプーンすり切り1.5杯が目安」)。

ペーパーフィルターのサイズは何を買えばいいですか?

今回の機種では「1×2」または「102」という表記のものが共通でした。どちらも同じ大きさを指す別表記です。

ただし注意点が2つあります。①山善 YCA-502は「円すい状の紙フィルターは使用しないでください」と指定しています(台形のものを選びます)。②レコルト RDC-1はペーパーが別売で、「2〜4カップ用」を指定しています。

Toffy K-CM5はメッシュフィルターでペーパーが要りません。ティファール メゾンは付属のペーパーレスフィルターと市販のペーパーの両方が使えます。

ミル(豆を挽く機能)付きは1万円以下にありますか?

今回取り上げた7機種には、ミル付きはありませんでした。 どの機種も公式の仕様表にミルの項目がなく、取扱説明書も全編「コーヒー粉」を入れる前提で書かれています。ただしこの記事は1万円以下の機種を網羅的に調べたものではないので、「1万円以下にミル付きが存在しない」とまでは言えません。サーモスの取扱説明書は「飲むために必要な分だけミルで挽いてドリップするとよいでしょう」と、別にミルを使うことを前提にしています。

ただし「ミルなし」と明記している公式があったわけではありません。仕様表に項目がなく、取扱説明書が粉を前提にしている、という読み取りです。豆から挽きたい場合は、別にミルを用意するか、ミル付きの機種を別途探してください。

置き場所はどれくらい必要ですか?

幅より高さを先に測ってください。 今回の7機種の幅は14.5cm〜19.0cmと差が小さいのに対し、高さは24.5cm〜36.0cmと11.5cmの差がありました。

いちばん高いサーモス ECJ-700は36.0cmで、いちばん低い山善 YCA-502(24.5cm)の約1.47倍です。さらにフタを開けて水を注ぐ高さも要ります。吊り戸棚の下に置く予定なら、ここを先に確認してください。

奥行はタイガー ADC-N060が27.2cmで最も深いですが、公式によるとカップトレイを使えば24.6cmになります。

保温しっぱなしにしても大丈夫ですか?

どの公式もすすめていません。 実際の表記を並べます。

  • タイガー:「保温時間は約15分までを目安にする」
  • 山善:「長時間保温しますと、コーヒーの風味を損ないます。保温する場合は15分くらいまでにしてください」
  • メリタ:「長時間保温するとコーヒーの風味が損なわれます。保温時間は満杯時で最長30分程度を目安にしてください」
  • Toffy:「長時間保温するとコーヒーの風味が損なわれます。抽出後なるべく30分以内にお飲みください」

つくり置きして長く置くなら、保温プレートを使わないサーモス ECJ-700(真空断熱ポット・公式「煮詰まらず」)のほうが使い方に合っています。

安い機種と高い機種で、味は変わりますか?

この記事では実際に淹れて飲み比べていないので、味については判断できません。 分かるのは仕様の差だけです。

公式の仕様で見ると、機種ごとに違っていたのは保温の方式・濃さや蒸らしの切り替え・サーバーの材質の3つでした。ただし価格順に並んではいません(約4,950円のレコルトに自動電源オフがあり、約6,480円のタイガーは手動です)。たとえば濃さを3段階で切り替えられるのは今回いちばん高いToffy K-CM5だけ、保温ヒーターを使わない真空断熱ポットはサーモス ECJ-700だけです。

一方容量は価格と関係していません。最安の山善(650mL)と最高のToffy(650mL)は同じです。

計量スプーンは他の機種のものを使い回せますか?

すりきり1杯のgが機種で違うので、そのまま使うと量がずれます。 公式にこの値があったのは7機種中5機種で、タイガー・ティファール・サーモスが約7g、レコルトが約8g(深煎りの場合)、Toffyが5gでした(山善とメリタは公式で確認できませんでした)。Toffyとレコルトでは約1.6倍違います。

買い替えのときは、新しい機種に付属のスプーンを使うのが確実です。

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